プロの住宅レシピ コンパクトなのに開放的!三角屋根の高低差を活かした子ども部屋
中山 大輔
25坪の小さな住宅。
隣家の日差しを遮らないよう、急こう配の三角屋根と高さを抑えた住宅設計で、周囲との調和を大切にしながら、狭さを感じさせない開放感ある空間を実現しました。
2階にある子供部屋では、三角屋根の特徴を活かした高低差で、1.5メートルから2.7メートルまでの高さの変化が、広がりを生み出しています。柱を使用せず、合掌のような屋根構造にすることで、視覚的な障害をなくし、限られたスペースでも狭さを感じさせない広々とした空間を実現しました。
また、階段の手すりと転落防止の柵を棚として組み込み、収納と本棚として活用。床材で造作することで、空間に溶け込みながらも機能的で美しいアクセントとなっています。
斬新な構造と空間を無駄にしないアイデアで、コンパクトながらも広がりと開放感のあるこども部屋となりました。