プロの住宅レシピ リビングとつながる月見台
相良友也
フルオープンタイプの窓を通してリビングとつながる月見台です。屋外ですが、リビングの延長のように過ごすことができる空間になっています。
この『日出町の家』の大きな窓は実は西側を向いています。普段は西側は日射しの問題などで大きく窓を採ることは少ないのですが、ここは実は別府湾を臨む立地となっていて、花火などが見える立地なので、思い切ってこちらに大きな開口部を設けました。その分木製の建具に、雨戸や障子なども備えて、必要に応じて環境の調整ができるようにしています。
また、一般的なウッドデッキは平たい木材を使用することが多いですが、この月見台は角材を使用していて、和の雰囲気を備えています。ちなみに桂離宮の月見台などもこの角材タイプです。
PHOTO:石井 紀久