プロの住宅レシピ 和室の遊び心 ダイヤ模様の畳敷き
宇治川 和樹・大園 未来
『マルハウス』は、周辺に伝統的な建物と新しい住宅が混在した地域で、外観は奇を衒うのではなく普遍的な佇まいである方が暮らしやすいと考えました。
そこで、室内は落ち着いていながらも少し遊び心を持たせたいと思い、その中の一つとして和室の畳をダイヤ模様に敷きました。
写真では色が2色に見えますが、これは畳の目の向きの違いでこのように見えるもので、同じ色の畳を使用しています。畳はい草ではなく和紙畳を採用しています。これは、い草の畳よりも薄くて軽いものなので、カットすることができます。それにより、ダイヤ模様の斜めの敷き方でも部屋の端も部屋の形に合わせて収めることができます。
このように何か特殊なものを使用するのではなくても、使い方を変えてみることで少しの遊び心を空間に加えることが可能です。
PHOTO:amu photograph 吉田祥平