プロの住宅レシピ 使いやすくて部屋もすっきり しまえる書斎
橋垣史子
昨今、在宅勤務への対応や、趣味や事務作業のために書斎が欲しいと考える方は多くなっています。しかし、専用の部屋を設けるとなると面積的に難しいこともありますし、家族の気配を感じにくくなってしまうこともあります。
そこで、完全に区切られた部屋ではなく、LDKの一角に様々な用途に使えるスタディコーナーを設ける、というご提案をすることが多いです。
形はそれぞれの家族の暮らし方により様々ですが、『河口湖の家』ではリビングに「しまえる書斎」をつくりました。引き違い戸を開けると現れて、普段は飾り棚の一部のように開けておくこともできますし、閉じれば扉の中に隠れます。
趣味などで日をまたいで作業したい時も出しっぱなしは気が引けますが、このスペースであれば扉を閉じればすっきり目隠しできます。
一部屋を丸ごと書斎にするよりも、暮らし方が変わった時にも対応しやすくおすすめです。
PHOTO: 小泉一斉(1~4枚目)