プロの住宅レシピ 帰ってきた瞬間から好きな家
北村直也
玄関ドア横にガラスを採用して、玄関の様子が見えるようにしています。もちろん中からも帰ってきた家族の姿をすぐに見ることができます。玄関は閉じた暗い空間になりがちですが、明るくひらけて帰ってきたときから家を楽しめるように考えました。
玄関の壁には花台を設けて、ガラス越しに飾られた花が見え、照明も施主の方が気に入って持ち込まれたポール・ヘニングセンのペンダントライトが下がっていて、お出迎えしてくれます。
写真一枚目の玄関ドア左側に玄関収納をつくっているので、玄関はすっきりした状態で暮らしていけます。また、玄関が大きな通りに面するような形にはなっていないので、開放的ながらある程度のプライバシーも保たれています。
家に帰ってきた瞬間から家族と好きなものを感じられる玄関です。
PHOTO: 太田拓実