プロの住宅レシピ ロボット掃除機も通行可能 暮らし方に合わせた家具設計
安藤祐介
家をつくるときは、住まい手がどのような生活をしているか伺って、暮らしやすい造作家具を含めて設計していきます。
『異郷人の家/凹レンズハウス』の施主の方はロボット掃除機を使うということが決まっていました。そこで掃除のしやすさを考えて、造作家具の下を掃除機が通れるように浮いた形で設計しました。写真のように、造作のテレビ台や洗面台の足元が空いていてロボット掃除機が入れます。既製品のソファも脚の高さを上げて対応させました。
また、この家は改修前の残置物として食器棚など状態のよい家具があり、それを受け継いで使うことになりました。それらも造作の設計の中にピッタリ入れ込む形で設計し、新しい家族にとって使いやすい形で活かされています。
PHOTO: Taisuke Tsurui, Yusuke Ando Architects