プロの住宅レシピ 6つの小屋をつなぐ3世帯の住まい
小泉一斉+千葉万由子
広大な敷地に、サイズが全て違う6つの小屋を横に繋ぐように設計をした住宅です。
生活時間やスタイルが異なる三世帯が新しく共同生活を始めるということもあり、「弱い繋がり」を住まい方のテーマにしました。共同生活を送りながらも、家族間の繋がりはあえて弱くすることで、良い関係を長く続けることを目指しています。これを実現するために、それぞれが住む場所を小屋に分け、それらを緩やかに繋げるというコンセプトを採用し、この外観が決まりました。
また、できるだけ既存の植栽をそのまま残すためにも、あえて小さなボリュームの小屋のような建物を繋げるように配置することで、植栽を避けながら新しく住宅を建てることができます。
建物はメンテナンスフリーのご希望から、外観にはガルバリウム鋼板を採用しています。
お施主様が幼少期に2階からみる富士山の景色が好きだったというお声から、平屋に小さな物見台を設置。軽くお酒を飲んだり、昔を思い出す場所となっています。
Photo : 小泉 一斉