プロの住宅レシピ 地域の原風景を住宅に!畝のようなベンチがあるリビング

コレッドデザインオフィス 一級建築士事務所
北村 拓也

街まで伸びるようなベンチ。

ベンチやテーブルはシナの木材を採用。

真鍮

カウンターが窓辺を通して街に伸びる。

屋根の構造はそのまま見せた天井は、そのほかの要素を少なくすることで力強さが出る。

お施主様のご希望の広いLDKを持つ住宅。この住まいは、地域の風景をヒントに、その魅力を家の中に取り入れることを目指し設計しました。
敷地のある栗東市では、農家の方が田畑のうねに腰掛けて、横並びで話す風景がよく見られます。畝が社交場のような役割を果たしていて、魅力的な風景でした。このような地域の風景を住宅に取り入れ、一人でも大勢でもコミュニケーションが取れるよう、特別にデザインしたベンチを設置しました。畝を思わせるベンチは、日中には寝転んだり、子どもたちがテーブルのように使ったりすることができます。夜には、大人たちがお酒を飲んだり、リラックスしたりと、思い思いの使い方ができる多機能なスペースです。ベンチ下はすべて収納になっているので収納力も抜群です。
吹き抜けでつながる2階の空間には、1階のベンチに平行して長いテーブルを設置しています。これにより、つながりながらも適度な距離感を持つこともでき、ちょっと読書をしたり、子どもたちは勉強したりと家族のライフスタイルに合わせて使用できます。
畝のベンチや2階のテーブルと絡めて窓をバランス良くとり、明るい窓辺の空間をつくって、室内と外の風景が溶け込むような一体感を演出しました。 日常生活の中で地域の魅力を家の中に引き継ぎながらゆったりと過ごせる住まいです。

Phot : 髙橋菜生

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採用されている製品

金物製品|スリーナイン島野
スリーナイン島野株式会社
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北村 拓也
ここが私の評価ポイント!
とても美しい真鍮で、家具や造作など様々な所に採用しています。 アングルやフラットバーなど真鍮製品が揃っていて、種類が多いのも魅力的です。 木材との相性も良く空間の中にポイントとして入ることで、キラッと光る美しさや、真鍮ならではの経年変化で味わいが増す良さも魅力のひとつです。
採用製品
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北村 拓也

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