プロの住宅レシピ 多目的に使える土間スペース
一色信宏
自邸『歪・方形屋根の家』では多目的の土間スペースを設けました。当初は、主に設計の打ち合わせなどを行う客間的な来客用スペースとして活用することを考えていました。ところが玄関入ってすぐの土間はかなり使い勝手がよく、客間だけでなく、家族が様々な用途で活用することになりました。コロナ禍という状況で、子供たちもお互いの家の中に上がって集まるのが難しくなったときには、外の延長のような玄関先のこの土間で友達と遊んだりもしていました。玄関には手洗い場も設置していたので、来客もこの場で必要なことが完結できます。清掃もしやすい土間なので、サッカーなどで汚れて帰った時もこの土間と手洗い場で落とすことができ便利です。このような用途を限定しない土間スペースがあると、面積以上に空間を有効活用することができおすすめです。