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安藤祐介建築空間研究所

住まい手の個性を輝かせる世界で一つの住宅を提案します。気候や周辺環境など土地の特性を読み込み、既成概念にとらわれない柔軟なアイデアで住まい手の思いや暮らしの理想を実現することに取り組んでいます。


住所: 愛媛県西条市船屋乙27-85【愛媛事務所】 / 住所2:東京都渋谷区恵比寿南2-21-11 朝日ビル301【東京事務所】

E-mail :mail@yusuke-ando.com
URL : https://yusuke-ando.com/index.html

作品集

物件

■ 異郷人の家/凹レンズハウス

都心部から地方へ移住する家族のため、築32年の平屋建て木造住宅の全面改修を行った。
改修を計画するに当たり、移住者である家族と既存家屋の特徴を重ね、住まいを「家族を乗せた宇宙船」と解釈し、「遠い場所から移動を終えこの地に降り、既存の空き家に取り付き新しい生活を展開する」というストーリーを立て空間構成やマテリアルの選定を行うこととした。
航行中に船外を魚眼のように広く確認するための凹レンズ窓、コクピットをイメージしたL字に広がる水平連続窓とカウンターや、着陸ハッチをイメージした玄関通路、屋根から壁までを鋼板横一文字葺きした巨大なかたまりに見えるマッシブな外観など、ストーリーを元に設計が発展している。
このナラティブな設計手法は、建築と人との関係を再編し、設計を突拍子のない方向へ飛躍的に発展させる一つの思考法となった。

 

PHOTO: Taisuke Tsurui, Yusuke Ando Architects

Drone shooting : Yusuke Ando Architects

■ 六光天井の家

のこぎり屋根と登り天井を組み合わせることで生まれる空間の...

プロの住宅レシピ

プロの住宅レシピ

■ 宇宙船がコンセプト 凹レンズの丸いトップライト

平屋の木造住宅を改修したこの家は、コンセプトととして、異郷人の家族を乗せた宇宙船が地球に着陸し、今度は家族を守る家として役割を果たしているというストーリーを持っています。このコンセプトに沿ったデザインやマテリアルの選択をして改修を行いました。
改修前の建物は平屋で天井が大きく、家の真ん中に自然光が入らないため、暗い印象がありました。そこで、周囲が田園地帯で平屋でも上からの目線が気にならない立地なのを活かし、トップライトを複数設けて家の中に自然光を届けることにしました。
宇宙船というコンセプトに沿い、普通のガラスではなく凹レンズのものを特注で製作しました。元々は魚眼レンズのように宇宙船の外を確認していた窓だったというイメージです。機能面としても凹レンズは光を広げるので太陽光を拡散しながら柔らかく届けてくれます。すりガラスとは違い透明性が確保できるので、レンズ越しの面白い空が見られます。
紫外線カットの合わせガラスと削り出しのアクリルレンズに金物工の手作りのステンレス枠、とかなり手の込んだトップライトですが、ここにしかない、家の個性を決定づけるシンボルになったと思います。

PHOTO: Taisuke Tsurui, Yusuke Ando Architects
Drone shooting : Yusuke Ando Architects

■ 外の環境を採りこむハイサイドライトと登り天井

東西方向に3列並んだのこぎり屋根と、三角形のハイサイドラ...

■ ロボット掃除機も通行可能 暮らし方に合わせた家具設計

家をつくるときは、住まい手がどのような生活をしているか伺...