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■ 薪ストーブのある入母屋の家

 四代に渡って住み継ぎたいと思える家に＜リノベーション＞ 

閑静な住宅街は昭和37年頃に開発された地域で、建物もその頃新築された。
祖母、両親、そして本人が暮らした、築58年の日本家屋を撤去して建て直すという選択と、フルリノベーションという選択があった。結果として、フルリノベーションとなった理由は色々あるが、「愛着」が一番大きかったと思う。

形状はそのままに、まずエントランス位置を反転させた。
主だった部屋は全て南の庭に開き、建物の中央部にもトップライトから光が落ちてくる。
30畳程あるLDKの天井は高く開放的だ。床、造作家具はナラ材で仕上げた。壁も珪藻土の塗り壁とし、自然素材にこだわっている。
キッチンの後ろに水回りを集中させ、家事動線が大変コンパクトになっている。
洗面に隣接するファミリークローゼットは、メジャーリーグのロッカーをイメージしたもの。キッチン横にパントリーも備え、収納はたっぷりと確保した。
リビングの一角には薪ストーブがある。高性能な機種で、炎がゆらぐ風景と共に暖房器具としての期待も高い。

 
既存ストックの活用が叫ばれるが、現実的にはそこまで加速している感はない。
理由は非常に簡単。既存建物を撤去し、新築するほうがビジネスとしてリスクが少ないからだ。
そこは物創りに一生を捧げた創り手としての意地を見せたいと思う。人と物を愛することが、物創りの原点のはずだから……
四代に渡って住み継ぎたいと思える家へ。そのミッションは果たせたのではないかと思っている。

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■ 子育てと使いやすさに配慮した、モダンキッチン

小さなお子様がいるご家庭のキッチン。
こちらの住宅はへの字型になっているので、キッチンから1階全体を見渡すことができます。小さなお子様の安全性も考え、ガス台は壁側の奥に配置。その他の作業は家族の方を向いて行えるよう、ガスとシンクを分けた2列型アイランドキッチンとしました。
キッチンのすぐ横には、1畳ほどのパントリーを設置。奥行きを作らない薄型のパントリーにすることで、生活感が出やすい小物や調味料料理は収納ができ、料理をしながらでも出し入れがしやすいので便利です。
キッチンに合わせたダイニングテーブルと、濃い色の床で統一したシックでモダンな空間。ここにお施主様が好きなカラフルな家具を置くことで、空間にアクセントを与えます。 お施主様の好きなものや遊び心を織り交ぜることで、お施主様らしい色の住宅になることを大切にしています。