プロの住宅レシピ 自分のためのアートを飾る空間を創る

PLACE一級建築士事務所
小川 純一
ブラインド フローリング

アートを飾るために広く取られた白い壁

随所に飾る場を設けている

和紙畳 塗り壁シート

飾る壁を広くとるために収納は高さを抑えて設計

LDKの入口

アートのある暮らしは日々の生活をとても豊かにしてくれます。設計した家の竣工後、点検などでお伺いすると何かしら飾っている方はとても多いです。そこで、なんとなく空いているスペースにアートを飾るのではなく、設計段階から飾る場所や照明を計画し、より雰囲気の良い空間をつくることを提案しています。
例えば絵や写真を壁にかけられるように白い壁面を多く確保するため、造作の収納を天井までではなくカウンターの高さにし、壁面とカウンターの上に飾る場を設けています。もちろん収納量が犠牲にならないように床下収納を設けるなど、暮らしにくくならない工夫も同時に行っています。写真の『江古田の家』では小上がりの畳スペースの下を収納とすることで収納量を補っています。
また、飾るものについても、名作のレプリカ等というよりも作家さんの手作りの一点ものなど本物の良さを感じられるものをおすすめしています。それは高価な物という意味ではなく、自分のための空間にささやかな物であっても自分が本当に愛せる本物を飾ることで気持ちが豊かになると考えるからです。人によってはそれが家族の写真であっても良いと思います。私自身、絵を描いたりアートを見ることが好きなので、ご要望があれば作家さんの作品、ギャラリーのご紹介などもしています。

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採用されている製品

ブラインド/ニチベイ
株式会社ニチベイ
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小川 純一
ここが私の評価ポイント!
採用製品:ポポラ2/バンブーブラインド
竹製のブラインドで、木製のブラインドよりかなりコストが抑えられて使い勝手の良い製品です。木と比べ反りが出にくいのでメンテナンスもしやすく、とても扱いやすいです。最初にこのバンブーブラインドを採用したきっかけは、カーテンやブラインドを専門としている方に相談した際におすすめされたことでした。

今まで自邸(色はナチュラルバンブーを選択)含め複数回採用しています。また、ブラインドは、カーテンが開けるか閉めるかの2択しかないのに対し、半分だけスラットを開けて視線を遮りながら明かりを取り込むなど自由度が高い点が魅力です。
自邸の向かいには公園があり、木々が茂っている季節には目線が遮られているのですが、冬になり葉が落ちると公園の向こうにあるマンションが見えるようになり、視線が届いてしまうので、ブラインドの目隠しが役に立っています。
採用製品
無垢フローリング 複合フローリング|IOC (アイオーシー)
アイオーシー株式会社
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小川 純一
ここが私の評価ポイント!
価格と質のバランスが良く、提案しやすい製品でよく採用しています。積層フローリングで床暖房にも対応しているので、床暖あり、なしどちらの場合も使用しています。表面の無垢材の厚みが2mmあるので貼りもの感が出ず、コストを抑えながらも無垢の質感を感じられる点が優れています。樹種やカラーバリエーションが豊富なので施主の方と一緒にショールームを訪れたり、サンプルを見てイメージに合うものが選択できます。
採用製品
DAIKEN畳 (和紙畳)|大建工業
大建工業株式会社
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小川 純一
ここが私の評価ポイント!
DAIKENさんの和紙製の畳です。調湿性が優れていてカビの発生や劣化が抑えられています。耐久性も、いぐさよりあり、擦り切れなども起こりにくいです。和紙製なので、カラーバリエーションも豊富で、自邸『江古田の家』の畳スペースに使用しています。採用したのは、ダイケン健やか畳床 座スリム15という薄型のタイプです。畳スペースの下を収納にしているので開閉するときに重たくないようにこのタイプを選択しました。この和紙畳を知ったきっかけは、他の建築家の方が自宅づくりの過程を書かれた本の中で紹介されていたことでした。興味を持って採用したところとても快適に使用できていて、私からもおすすめしたい製品です。
採用製品
卵から生まれた、高性能塗り壁シート/日本エムテクス株式会社
日本エムテクス株式会社
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小川 純一
ここが私の評価ポイント!
『江古田の家』のLDKのテレビ裏の壁に質感とほのかな色味のアクセントとして使用しています。紙と塗り壁が一体化している塗り壁シートで、塗り壁よりもコストを抑えられます。その名の通り、卵の殻を使用して作られているので、天然の調湿性能が活きていている点も魅力的です。
採用製品
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小川 純一

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