プロの住宅レシピ 発想の転換 ポイントとして活きた梁

かまくらスタジオ
福井啓介・森川啓介
キッチン 天然塗料

写真右のバルコニー奥に見える赤みのある梁には、ブランコが下がっている

建物横から。前面の門型の植栽上部と建物本体3階の床をつなぐ梁が見える。

バルコニーから見上げた梁

塗り壁

室内から張りのある方向を臨む

建物を正面。右側にかすかに梁が見える。

建物を作る際には構造上絶対に抜けない梁などが存在します。それをデザイン上の欠点にするのではなく、より楽しく暮らすためのポイントとして活かしたいと思いました。
写真の『HOUSE F』では3階の床と建物前面の門型の植栽をつなぐ梁がバルコニーの上部に存在します。これは必要なものなのですが、隠すのではなく写真1枚目の右側のようにブランコを吊ったり、植栽の手入れをするためのはしごをかける場所として活かすことにしました。バルコニーのハンギング型のブランコでは子供たちがよく遊んでおり、とても活躍しています。

例えばリノベーションなどの際にも、構造上抜けない梁や柱、動かせない壁があるケースがあります。そういった際にも欠点としてとらえるのではなく、その家のポイントとして活かすことを考えることも解決方法の一つです。

PHOTO:Kouji Fujii _Shinkenchiku-sha

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採用されている製品

キッチン|株式会社ミラタップ (旧 サンワカンパニー)
株式会社ミラタップ (旧 サンワカンパニー)
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福井啓介・森川啓介
ここが私の評価ポイント!
■採用製品:グラッド45(W2550)

サンワカンパニーさんのオールステンレスのアイランドキッチンです。デザイン性が高く、大ぶりで使い勝手もよい製品です。他のメーカーのキッチンはシンクのふちにアールがついて(丸みが出て)しまいますが、グラッド45は四隅の角がシャープでスタイリッシュです。また表面の仕上げもバイブレーション仕上げという研磨目のあるものを選択でき、落ち着いた雰囲気かつ傷も目立ちにくいのでおすすめです。『HOUSE F』ではダイニング側に収納のあるプランを選択しました。子供たちが食器を出すなど自然にお手伝いをできる回遊動線になっていて家族で使いやすいキッチンです。
採用製品
オスモカラー|オスモ
オスモ&エーデル株式会社
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ここが私の評価ポイント!
『HOUSE F』の家具、床など木部はオスモカラーで塗装しました。今まで様々なメーカーをクリアカラーを中心に試しました。その中でオスモさんが一番自然な風合いで耐久性も強いので採用しました。以前別の建物で使用して、経年変化の様子なども把握できており、信頼しています。
採用製品
塗料|Porter's Paints(ポーターズペイント)
株式会社NENGO|Porter's Paints(ポーターズペイント)
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ここが私の評価ポイント!
■採用製品:ストーンペイントコース

石英が含まれており、光によって凹凸の陰影が生まれとても質感が良いです。価格は安くはないですが、この風合いが好きな人にはとても愛着が持てる塗り壁材です。内装、外装両方で使え、塗りやすいのでDIYなどでも使用できます
採用製品
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