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コレッドデザインオフィス 一級建築士事務所

住まい手のご要望を大切に、コストバランス良く、暮らしのあり方、これからの時代における住まいの可能性を、建築を通して考え、魅力的な家をつくりたいと思っています。


住所: 大阪府大阪市西区西本町1-4-1 オリックス本町ビル4階 fabbit

TEL : 080-5303-2051
E-mail :office@corred.info
URL : https://www.corred.info/

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作品集

物件

■ House S 

畝の家。

栗東市は農耕を中心に発展した都市であり、計画地の周辺環境は昔からの田畑と住宅が混在する地域であった。栗東の歴史をまとめた『民誌・綣の歴史と文化』を読むと、栗東の原風景として人々が田畑の畝(うね)に腰掛け、横並びで会話する風景が残っている。このような土地の風土、畝の魅力を取り入れた住宅を設計しようと考えた。
敷地は歪んだ三角形をしており、道路に広く面する角地である。そっと正方形のボリュームを配置して、三角形敷地と建築の間にできる余白を庭や駐車場として有効活用しながら、田畑が残りゆとりが感じられる町並みと調和する計画とした。庭はプライバシーを確保するための木塀を設けつつ、この木塀は施主が子供の頃からあったというコンクリートブロック塀をアレンジしてつくり、積み重ねられた時間と接続し、腰掛けてのどかな田畑の景色を楽しむことができるものとした。
内部空間は庭に面して大きな吹き抜け空間をつくり、畝のような伸びゆく家具を配置した。畝は畑の野菜を育てるちょっとした高低差であるが、自然と人々を定着させ、境界をつくり、一体感をつくる。そのような家具は家族のつながりを育て、守り、これからの可能性を拓いていくだろう。畝の家具は窓と絡めて都市に向けて伸びゆき、軸の先の地域の小川や山、町へのつながりも感じさせる。
栗東の日常と共にあり、この場所に合ったゆったりとした空間のあり方を目指した。

 

Photo : 髙橋菜生

■ House N

湖の家。 敷地は緩やかな丘にある住宅地で、目線を2階の...

プロの住宅レシピ

プロの住宅レシピ

■ 地域の原風景を住宅に!畝のようなベンチがあるリビング

お施主様のご希望の広いLDKを持つ住宅。この住まいは、地域の風景をヒントに、その魅力を家の中に取り入れることを目指し設計しました。
敷地のある栗東市では、農家の方が田畑のうねに腰掛けて、横並びで話す風景がよく見られます。畝が社交場のような役割を果たしていて、魅力的な風景でした。このような地域の風景を住宅に取り入れ、一人でも大勢でもコミュニケーションが取れるよう、特別にデザインしたベンチを設置しました。畝を思わせるベンチは、日中には寝転んだり、子どもたちがテーブルのように使ったりすることができます。夜には、大人たちがお酒を飲んだり、リラックスしたりと、思い思いの使い方ができる多機能なスペースです。ベンチ下はすべて収納になっているので収納力も抜群です。
吹き抜けでつながる2階の空間には、1階のベンチに平行して長いテーブルを設置しています。これにより、つながりながらも適度な距離感を持つこともでき、ちょっと読書をしたり、子どもたちは勉強したりと家族のライフスタイルに合わせて使用できます。
畝のベンチや2階のテーブルと絡めて窓をバランス良くとり、明るい窓辺の空間をつくって、室内と外の風景が溶け込むような一体感を演出しました。 日常生活の中で地域の魅力を家の中に引き継ぎながらゆったりと過ごせる住まいです。

Phot : 髙橋菜生