プロの住宅レシピ 暮らしの動線をスムーズに。左右非対称の収納扉

一級建築士事務所 Bois設計室
藤田敦子

左右非対称の収納扉。よく使うものを小さい方の扉側に収納するのがおすすめ。

向かって右の扉を開くときは、大きく体をよけずとも開けられる。

写真のように、収納の扉を左右非対称の大きさにする設計をよく行っています。
これにより、小さいほうの扉を開くときに必要なスペースを減らせます。(扉の幅が狭いので。)
日頃よく使うものを小さいほうの扉側に入れておけば、体を大きくかわさなくとも扉を開いて取り出すことが可能です。少しの違いのようですが、これが毎日のこととなると暮らしの快適さに与える影響は大きいと思います。また1枚目の写真の間取りでは、収納扉を大きく開くと部屋のドアの出入り動線に干渉することが考えられます。ドア側の収納扉を小さくすることで、他の家族の動きとも重ならず、ドアを開けたら収納の扉があってびっくりするというようなことも避けられます。こういった細部の積み重ねで暮らしやすさは変わってくると考えています。

シェアする
一級建築士事務所 Bois設計室
藤田敦子

他の家づくりのアイデア

プロの住宅レシピ カテゴリ