プロの住宅レシピ 平等な仲良し家族のオープンな子ども部屋

小野良輔建築設計事務所
小野良輔

リビングとの間に扉がないオープンな子ども部屋

床材

テレビ裏が子ども部屋。座ると目線が遮られて直接は見えない。

子ども部屋とリビングは直結した緩やかな区分け

シーリングファン

キッチン側からは子ども部屋の気配を感じられる

家族の気配がどこでも感じられる間取りには、みんなの意見が反映されている

家族中がお互いの気配を感じることができるオープンな子供部屋です。
家族の距離感は家庭によってそれぞれだと思うのですが、こちらのご家族は個別に閉じた形ではなく皆が繋がって暮らせる形を望まれました。
もちろんお子さん達の意見を反映して、この子ども部屋のスタイルになっています。柱と梁は将来閉じた形に変更したくなった時のための保険です。構造上変化できる余地は残しました。
リビングとの間はテレビがかかっている仕切り壁兼収納で区切られており、子ども部屋で遊ぶ際に座ると直接は姿が見えなくなります。
こちらのご家族は、家づくりの際に大人子ども関係なく、みんなで意見を出し合い、多数決でデザインや素材を選定していくという非常に民主的なスタイルでした。家族みんなが納得しているからこそ、ここまでオープンな家づくりが可能であったと思います。こういったことができるのも建築家との家づくりならではのことだと思います。

PHOTO:©長谷川健太

シェアする

採用されている製品

床材|株式会社サンゲツ
株式会社サンゲツ
小野良輔建築設計事務所
小野良輔
ここが私の評価ポイント!
■採用製品:カーサストーン(フロアタイル ストーン&アクセント )
『奄美大島の家型』の室内の一段下がった床の部分に使用しています。土間にするという案もあったのですが、お子さんが3人いるご家庭で、小さい子もいたので、足に優しい素材のほうが良いと考えました。(段差の高さが30cmを超えると子どもは飛びたくなると思うので余計に足を痛める可能性が出てくるとも思いました。)そこで、他の部分の合板の床よりも重たく見えて、踏み心地がやさしい塩ビのフロアタイルを採用しました。カーサストーンは安っぽくない落ち着いた石目柄で空間の雰囲気にマッチするため選択しました。
採用製品
シーリングファン|オーデリック株式会社
オーデリック株式会社
小野良輔建築設計事務所
小野良輔
ここが私の評価ポイント!
■採用製品:WF249
正直、シーリングファンをつけなくても空気のめぐり方が良好な条件ならば天井をすっきり見せたい思いはあります。しかし、空気の攪拌した方が良いケースではこのオーデリックの6枚羽のシーリングファンを採用しています。羽が細くシンプルなデザインのところが気に入っています。
採用製品
小野良輔建築設計事務所
小野良輔

他の家づくりのアイデア

プロの住宅レシピ カテゴリ