プロの住宅レシピ 平等な仲良し家族のオープンな子ども部屋
小野良輔
家族中がお互いの気配を感じることができるオープンな子供部屋です。
家族の距離感は家庭によってそれぞれだと思うのですが、こちらのご家族は個別に閉じた形ではなく皆が繋がって暮らせる形を望まれました。
もちろんお子さん達の意見を反映して、この子ども部屋のスタイルになっています。柱と梁は将来閉じた形に変更したくなった時のための保険です。構造上変化できる余地は残しました。
リビングとの間はテレビがかかっている仕切り壁兼収納で区切られており、子ども部屋で遊ぶ際に座ると直接は姿が見えなくなります。
こちらのご家族は、家づくりの際に大人子ども関係なく、みんなで意見を出し合い、多数決でデザインや素材を選定していくという非常に民主的なスタイルでした。家族みんなが納得しているからこそ、ここまでオープンな家づくりが可能であったと思います。こういったことができるのも建築家との家づくりならではのことだと思います。
PHOTO:©長谷川健太