プロの住宅レシピ コンパクトに納めた3メートルの大きなキッチン
片山 正樹
LDKの真ん中にあるキッチンは、全長3メートル以上ある大きなキッチンカウンターが魅力です。
この大きなキッチンカウンターをへの字型に作ることで、大きく広々したキッチンながらも空間にはコンパクトに収まります。さらに、キッチンの床を20センチ下げ、キッチンカウンターとダイニングテーブルの高さを揃え、目線も同じ高さになるように設計をしました。通常、85〜90センチの高さになるキッチンカウンターも床を一段下げることにより、カウンターの高さも低くなり、空間全体の圧迫感がより軽減されます。
キッチンカウンターの側面と背面収納には旧邸の壁で使用していた胡桃の無垢材を再利用しています。お客様が旧邸から気に入っていらした壁材を新しいキッチンに取り入れたことで、より愛着の持てる場所となりました。
Photo : 西川公朗